• 雲の上の町 ゆすはら ─高知県梼原町─

町長からのメッセージ

町長からのメッセージ(2020年12月)

2020年12月10日メッセージ

新型コロナウイルス感染症が、衰えることなく現在第三波として各地で猛威を振るっており、「何事もなく平穏な日々が流れてゆく。」そんな日常がいかに貴重であるかをここにきて改めて感じる日々が続いています。今年は、様々な催しを中止してきたほか、GWを含む期間、町内の飲食業や宿泊業の皆さんに営業自粛をお願いするなど新型コロナウイルス感染症対策に明け暮れた年でした。新しい生活様式という言葉が生まれ、リモートワークやウェブ会議といったものも急速に広がりました。テレビのニュースでも今までとは大きく様変わりした風景が連日報じられています。東京オリンピック・パラリンピックも延期となりましたが、緊急事態宣言解除後は、新国立競技場の設計者である隈研吾氏が木造建築を手掛けるきっかけとなった町であることに加え、隈氏の設計による建築物が町内に複数あることから多くの皆さんにお越しいただいております。
令和3年は町長に就任させていただき、四年目の年となります。目指す六つの社会の実現に向け、目に見える形で成果が出ているものもあれば、準備段階で形に表れてないものもありますが、ほぼすべての事業で取り組みを進めて参りました。このような状況下にありますが、今後も産業の振興、教育の振興、福祉の充実とそれらを下支えする道路整備や危険箇所の改修など安心して安全に暮らせるための基盤整備に一層の力を注いでいきたいと考えています。令和3年3月には生涯学習交流センターが完成し、町外からの高校生等が快適な環境で様々な方と交流を持ち学べる環境が整います。林業後継者を育成し、森林づくりを推進するため、町内の林業事業体による森林再生プロジェクト「ReMORI(りもり)」という新しい活動も始まりました。
社会のルールがテクノロジーやグローバル化され先の読みづらい時代となり、スピード社会という言葉さえも、もはや古いものとなりました。変化に対応できなければ置いていかれてしまいそうな今こそ、流されることなく、しっかり前を見据え検証を重ねながら取り組んでいかなければならないと考えています。新型コロナウイルスという新たな課題は一朝一夕に解決するものではありませんが、一日も早く終息に向かうよう行政として最善を尽くしていきたいと考えています。関係する皆様のご協力をいただきながら「ピンチをチャンス」に変え、より素敵な町づくりに今後も取り組みます。