９月に入り、朝晩過ごしやすい気候となってきました。
台風や低気圧の影響か、強い雨が急に降り始めたり、強烈な日差しが照り付けたりと不順な天候が続いていましたが、やっと秋らしい青空が続くようになってきたところです。
この夏も各地で線状降水帯や台風などにより大きな災害が頻発しています。被災された皆様にお心からお見舞い申し上げ、早期の復旧、復興をお祈り申し上げます。

国連のグテーレス事務総長が「地球温暖化の時代ではなく地球沸騰化の時代になった」という趣旨の発言をされたそうですが、イタリアで41.8℃を記録し、各地で火災が発生、ハワイでは100人を超える方が犠牲になったと報じられています。
年々激甚化する自然災害が地球温暖化によってもたらされており、その対策として二酸化炭素の削減に向けて世界各国が取り組んでいます。

梼原町では、1999年11月（平成11年11月）四国カルストに２基の風力発電を建設し、その後小水力発電や太陽光発電の設置、森林整備など従来の「森と水の文化構想」と併せて低炭素な町づくりに取り組んできました。
この風車は、昨年６月までの間に58,000MWHの電気を起こし、47,839トンのCO2削減効果がありました。
雷や台風により破損したこともありましたが、修繕を行いながらこれまで22年間稼働してくれました。
建て替えにあたっては多くの皆さんの協力や支えをいただき、今年６月に竣工。試運転を経て、先日８月26日に落成式を行い、無事稼働開始できました。
この間、関係者の皆様、町民の皆様には大変お世話になりましたことに心から感謝申し上げます。
新たな風車は1,990KWで、一般住宅1,000戸分の電力を産み出せるものとなっております。

昨年、脱炭素先行地域に選定され、梼原ペレットを利用する熱電併給木質バイオマス発電施設をはじめ、エネルギーの有効利用に取り組むことで森林整備など地域課題の解決に挑戦しようとしているところです。
私たちが子や孫の世代に、安心して安全に暮らせる社会を引き継いでいくため取り組んでまいりますので、ご理解とご協力、ご支援をお願い申し上げます。
今回の四国カルストの風車がそのシンボルとして、力強く風を受けエネルギーを生み出してくれることを心から楽しみにしております。

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