モデル住宅によるLCCM住宅の普及促進
環境と健康に配慮した体験型木造モデル住宅
低炭素社会を目指した住宅の普及を浸透させるため、モデル住宅を建設しました。内外装には町産材をふんだんに活用し、次世代省エネルギー基準を満足する高気密・高断熱を採用し、太陽光発電・廃用熱給油・ペレットストーブ・太陽熱空気集熱等、新エネ・省エネ技術を駆使し、生活全般にわたり、二酸化炭素の排出削減に取り組みます。
実際に泊まって体験できるモデル住宅をご用意しました。家族構成やご計画に合わせて2棟よりお選びください。
設置施設の例
- 利用期間:1日〜14日まで
- 料金:1泊・1組2,100円+寝具類(シーツ)1人 1,100円
- ご連絡先:梼原町 森林づくり脱炭素推進課
TEL(0889)65-0811 FAX(0889)65-0812
※ご予約は利用日の1週間前までにお願いします。前日・当日のご予約は御断りしています。
・アメニティ類(タオル、石鹸、洗剤等)は備え付けておりませんので、ご持参をお願いします。
・本施設は体験型施設であり宿泊施設ではありません。
・エアコンやWi-Fi設備はありません。
体験型木造モデル住宅 設備紹介
- 太陽光発電
- 「太陽電池パネル」とよばれる装置を用いて、太陽の光エネルギーで電気を作ります。
- 断熱材・ペアガラス
- 次世代省エネ基準を満たした高気密・高断熱で断熱材はセルロースファイバーという古紙を吹き付けています。(屋根185mm以上・壁90mm以上採用)ガラスはペアガラス・樹脂サッシを採用しています。
- 梼原町産材
- モデル住宅の全てに町産材を活用することにより、伐採搬出から製材、加工、建設、居住、修繕、回収、廃棄に至るライフサイクルでのCO2排出量をマイナスとし、さらには森林整備が促進されるなど経済の循環に繋げています。
- 室内環境・エネルギー計測
- 室内の至る所に計測器を設置し、室温・湿度などを計測し、そのデータをネット回線でリアルタイムに慶應義塾大学伊香賀研究室におくり、ライフサイクルカーボンマイナス(LCCM)住宅としての性能検証を行っています。(今後10年間はモデル住宅として、体験居住や各種の実験に利用される予定です。)
- ペレットストーブ(暖房機器)
- 燃料は梼原町内で製造している木質ペレットを使用しています。間伐材などを原材料に加工・成形して森林の育成にも役立っています。脱化石燃料という観点から地球温暖化対策にもなっています。
- 太陽熱空気集熱
- 冬、軒先から冷たい外気を取り込み、太陽光発電パネルで生じた熱を余すことなく利用して温め、送風ダクトを通して床下空間に送り込み、家全体の換気をしながら床全面を足元から暖めます。家全体が断熱材とペアガラスでしっかり保温されているので、まどから射しこむ太陽光の採暖効果も加味され、家全体が暖かくなります。
夏の昼間は、軒先から外気を取り込み太陽光発電パネルで生じた熱を効率よく屋外に排出し、発電効率の低下を防ぎます。
また、夏の夜間は、放射冷却効果によって屋根面が冷えます。この放射冷却を利用して、外気を少し冷やしてから床下に送り込むことで、床下空間に冷熱を蓄え、翌日の室内温度上昇を抑えます。
- LED照明
- LEDは管球類(蛍光ランプ、白熱電球)に比べて、長寿命で低消費電力に優れた特徴があります。次世代のあかりとして、また省エネの担い手として期待されています。
- 天井扇(シーリングファン)
- 直接風で室内の空を撹拌(かくはん)します。夏はゆるやかな風で体感温度を下げ、冬は天井付近の温かい空気を吹き下ろしてくれます。
- 太陽熱温水パネル(温水器)
- 太陽の熱を利用して水を温めお湯を作ります。日照時間が少ないときはガスへ切り替わる仕組みになっています。
- 地域資源利用への取組
- 風力発電による売電益の活用
- 森林資源の循環利用
- 森林セラピーの取り組み
- モデル住宅によるLCCM住宅の普及促進
- 町産材やエネルギーの積極的利用