• 雲の上の町 ゆすはら ─高知県梼原町─

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森の中のまるごと図書館づくり「第3回:本を循環させる思想」

2016年08月19日

梼原町は、風力、小水力、太陽光、バイオマスといった地域資源を活かした再生可能エネルギーの拡大に、先進的に取り組んできた町です。そのうち、小水力発電についていえば、現在、梼原学園の裏手に平成時代のものを見ることができますが、1929年(昭和4年)の電気のない時代に、住民が一丸となってつくったのが始まりだそうです(旧いものは現在、残っているのでしょうか?)。


みなさんご存知の、空中に浮かぶクジラ。これ、小水力発電で回っています。


梼原という土地のことを知ることは、私の図書館づくりの仕事の一部であり、日々の生活を通しての勉強であります。まず、地域にとって必要とされ、愛される図書館になるためには、地域を知らなければなりません。自然エネルギーへの取り組みについて調べていたところ、2013年11月の月刊『事業構想』の矢野町長のインタビュー記事を見つけました。

「進めていく上で重要なポイントがいくつかあります。一つは、「地域資源」を活かすこと。その資源とは風・光・森・水といった自然環境でもあり、代々受け継がれてきた「梼原人」の「何でも自分でやる」という哲学でもあります。」
「自然からいただいたものを自然に返す形で、再生エネルギーの活用を拡大してきた」


なんでも自分でやるということは、自立心、自立経済、食料や水や電気やエネルギーの自給自足につながります。自然の資源を活かし、感謝をもって利用する。あらゆる資源が循環する「自然との共生と循環の思想」は町の活性化や教育・福祉にも通じており、新しい図書館づくりにおいても、基本思想となっています。


いかにも建設予定地らしくなりました。「自然との共生と循環の思想」に基づき、図書館づくりを進めていきます。


この考え方を、私が担当する図書館づくりや本の活用にあてはめると、本がぐるぐる町の中を循環する、町内のあちこちで本が読める、森の中でも良い本が読めるといった展開が考えられます。さらに、自治体だけではなく、町内で古本屋さんを始める人があらわれたり、本を置いてある飲食店が増えるといいなと思います。「本を循環させる」というこの思想を、さらに深めるコンセプトワーキングをしながら、図書館づくりを進めていきます。