• 雲の上の町 ゆすはら ─高知県梼原町─

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Joylife Yusuhara「第1部:梼原に着任できた幸せ (Lucky to be in Yusuhara)」

2017年09月05日


梼原学園の新ALTとして、7月末からアイヴァンさんが着任しています。教育委員会のウェブ上でも'Joylife Yusuhara'(「梼原で楽しく暮らそう」)と題して、記事をときどき書いていただきます!

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(The English version is available here.)

 今年の5月18日。それは僕にとっては、とても大事な1日でした。というのも、向こう1年間、日本のどこでALTとして働くことになるのか、ニュージーランドの日本大使館からメールで通知を受け取った日だったからです。パソコンのディスプレイに浮かぶ文面を読んで、呆然としていました……コウチケン???……ユスハラチョウ???……最初に頭に浮かんだのは、出願時に希望しておいた3つの場所のどこからも遠いじゃないか、という思いでした。大した予備知識をもたない外国人として、僕は高知県のことを何も知りませんでしたし、梼原に至っては、お恥ずかしいことに、名前を聞いたことさえなかったのです。ちぇっ、どうやらまるで知らない土地で働くことになったらしいぞ……最初に抱いた気持ちがこの程度だったことを、正直に告白しなければなりません。でも、そんな不満は長くは続きませんでした。’Yusuhara’をネットで検索しはじめて数分後……町と、この土地について調べるうちに、ちょっと大人げなかったがっかり感は、たちまち純粋な興奮と感嘆の気持ちへと変わっていったのです。

 いろいろなことがだんだんとわかってきました。景観の美しさに恵まれた土地。発展を目指すと同時に、豊かな伝統と地域の強い結びつきを大切にしている町。調べてみて、梼原が素敵な町であることはもうはっきりしました。世界的に有名な建築家、隈研吾さんの「雲の上のギャラリー」をはじめとする、すばらしい建築物がいくつもあることも知ることができましたし、町がサステナビリティ(持続可能性)に関わる取り組みについて、特に高い評価を受けていることもわかりました。もう言うまでもないでしょう。僕はすっかり乗り気で、梼原での新しい生活が待ちきれなくなってしまったのです!


こういうステキなオブジェが、ニュージーランドのまちなかにもあったらいいんですけどね……。

 ……とまあ、この文章を書いている今、僕は梼原での生活4週目に入っています。縁があって、この素敵な町の一員となれたことはすごく幸運でした。でもこのことは反面、自分に課された責任の重さと使命を、いっそう自覚することにつながってもいます。仕事をすることに、積極的に物事に取り組むことに、梼原学園の子どもたちが英語を学ぶ上でのお手伝いに、ご期待にそえるよう全力を尽くします。日常生活でも、ご近所にとどまらず、もっと広く、町全体の中でのつながりについても、お力になれたらと願ってもいます。最後にもう一度……今年の5月18日は、本当に特別な意味をもつ1日でした。その日、僕は梼原のことを初めて知ったからです。着任が幸運だったと思えると同時に、一員になれたことを誇りに思える、そんな町があった、ということを。

(日本語訳:町ALT 森竹弘喜)