各課紹介/教育委員会
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2021年03月16日
梼原町田野々地区にある町指定天然記念物「善福寺の大杉」(千年杉)が、令和2年9月の台風10号の強風により、幹の先端部および上部の枝葉が折れるなど損傷を受けました。
古木を安全な状態で保存していくための作業を実施しましたので、その様子を下記のとおり報告します。なお、今後の保存の方針等は、専門家や地域と協議のうえ検討していきます。
①枯れ枝・折れ枝等を除去し、剪定しました。
剪定した枝の切り口には防腐剤を塗布し、木の先端部分には裂けが広がらないようにナイロンベルトで固定しました。
②樹木の非破壊診断装置を用いて、大杉の診断を行いました。
この装置は、幹の周りに打診点を取り付け、それらを軽くたたくことで音波の伝わる速度の違いにより木部の普及の度合いを計測して画像化するもので、樹木を傷めることなく内部の状態を診断することができます。
③倒木防止のためロープで固定しました。
ワイヤーよりも軽い素材のロープを大杉の幹に取り付け、他の樹木につなげて固定しました。強風など瞬間的にかかる強い負荷に耐えられるよう、伸縮性のあるロープと緩衝材を使用しています。
(上記の事業の一部は、一般社団法人四国クリエイト協会の助成を受けて実施しています)