病院の紹介
梼原病院の目指す地域包括医療・ケア
梼原町は高知県北西部、標高410mに位置し、冬には積雪もある愛媛県との県境の町です。
梼原町立国民健康保険梼原病院は町唯一の病院で、梼原町の地域医療を担っています。
直近の他病院まで1時間離れ、高齢化の進んだ梼原町において町立の医療機関としてどうあるべきか、梼原病院は町の行政とともに常に考えてきました。
まず第一に、良質なプライマリケアを提供するため疾患を問わず診療し、地域住民の幅広い医療ニーズに応えています。
第二は救急医療の確保です。救急告示病院として24時間急患を受け入れて適切に診断と治療を行い、必要があれば高次医療機関への搬送を行っています。
第三として保健予防活動を積極的に行っています。町の保健衛生活動や健康作り活動に住民自らが関わることを通して、住民主導の生涯現役社会作りを目指しています。活動の一環として健診受診勧奨も行っており、その成果として特定健診受診率は80%を超えています。
また、梼原病院は役場の保健福祉セクションである保健福祉支援センターと同じ建物の中に併設され、梼原病院院長がセンターのゼネラルマネージャーを兼務して梼原町の医療と保健福祉行政を統括しています。
以上のように、病院単独で医療を行うのではなく、行政・保健福祉・介護部門などと協働しつつ町全体で梼原町民の健康を守ることを考えています。住民の方々の『住み慣れた地域でできるだけ長く暮らし続けたい』という思いを支え、『梼原病院があって良かった』といわれる病院をつくることが我々の目指す地域包括医療・ケアであると考えています。
梼原病院の理念
医療理念
我々、梼原病院職員は、良質な医療を提供できるよう職員各人が人間的・技術的にも日々研鑽に努め、医療のプロフェッショナルとしての自覚を持つ。
さらに、公的医療機関の果たすべき役割を常に念頭に置き、病める者の立場に立った医療を実施し、
もって地域の保険・医療・福祉の発展に寄与することを目標とする。
看護理念
常に、相手の立場に立って思いやりの心を持ち、梼原病院に来てよかったと思っていただける、安心・安全な看護を提供する。
基本方針
1.人の命と尊厳を尊重し、患者さんとその家族の思いを尊重する。
2.入院から退院まで、継続した看護を提供する。
3.優しさと豊かな人間性を持ち、専門職としての知識や技術を高め、質の高い看護を提供するため、自己研鑽に努める。
4.他部門との信頼関係を保ち、協働する。
5.地域との連携を大切にし、住民の方のニーズに応える。