• ゆすはら応援隊が行く!!

ゆすはら応援隊が行く!!

ゆすはら応援隊が行く!!

梼原町では、中山間地域に住み続けることのできる地域づくりを目指し、集落活動センターを設置し活動を行っています。
その運営サポートや地域活動のサポートなどを行うのが『ゆすはら応援隊』です。
このページでは、地域の方と協力しながら、集落機能の維持や活性化のために日々奮闘しているゆすはら応援隊の様子や、 町内の様子などを、応援隊目線でお届けしていきます。


ギョドー

2015年07月17日


台風接近により大騒動した今週末。
よりさかのぼって、先日の話です。

上写真は、初瀬区佐渡(さわたり)部落にある、初瀬ダム。
写真奥にみえるジグザグの建造物が気になり、管理所の方に聞いてみるところによると、「あれはギョドーよ」。
え、ギョドー?

ひらがなで書くと「ぎょどう」。漢字で書くと「魚道」。
ダムなどに設ける魚の遡上用水路のことでした。



↑少しわかりにくいですが、上から見るとこんな感じ。
緩やかな階段状になっており、途中に障害物を設けて流れの弱いところをつくるなどして、魚がのぼりやすいように配慮されていました。おもしろい!

いつもは車でさーっと通り過ぎてしまうところですが、こうして立ち止まってみると新たな発見があるものです。


(かき)


秘境の名水~湧き出る水は四万十へ~

2015年06月30日


前回、ゆすはらの秘境として丸野公園の記事を書きましたが、特別篇として記事にしてみたいと思ったスポットがあったのでご紹介させていただきます。
その場所は、ゆすはらの北西部を流れる四万川川(しまがわがわ)にまつわる場所です。

丸野公園に入ってしばらく進むと、丸野公園特有の鍾乳石群が訪れた人を出迎えてくれます。
その先の大きな石灰岩の下部に小さなくぼみが形成されています。
そこから湧き出る水は「丸野公園・大清水」と呼ばれ、土佐の名水40選に選定されるほどの水が湧き出しています。



土佐の名水40選とは、高知県清流保全条例に基づき、県内149か所の名水のうち水質、採水地周辺の景観の良さなどから40か所を選定したものなのだそうです。
「丸野公園・大清水」は口に含むと後味にすっとした甘みのある水で、周囲の景観の良さと相まって、そのおいしさは格別です。
この水を家でも楽しもうと500mlのペットボトルに入れて持ち帰ったのですが、美味しすぎて家につくまでに飲み干してしまったのが残念です。
今度はもっと大きいペットボトルを持参し、余すことなく堪能したいと思います。

たどりつきにくく、その存在すら忘れ去られようとしている自然の奥地だからこそ、最高の水が味わえるのかもしれませんね。

注意:公園内全体を通して足場の悪い箇所が多いので、健脚な方でも案内人がいない場合はお勧めできません。



(小)



ゆすはらの秘境~丸野鍾乳石群~

2015年06月29日

今から40年ほど前、四万川地域の奥地でとても珍しい場所が見つかりました。
地域の人たちは、その地を観光のために公園として整備することにしましたが、様々な事情により途中で断念し、今ではその存在すら忘れ去られようとしています。

その公園の名前は丸野公園。そして、この公園を案内できる唯一の方が自然植物園「百一草園」の中平勝也さんです。
中平さんは、この公園内に育つ山野草の生育状況を確認するため年に2回ほど訪れているそうです。
僕もゆすはらにきた最初の夏にこの公園を中平さんに案内していただきました。

それから2年、もう一度この公園に行ってみたいと思っていたところにチャンス到来!
中平さんを筆頭に有志6人で、丸野公園への旅が始まりました。

道中は相変わらず足場が悪い箇所が多く、倒木をくぐり、おい茂った草花をかき分け、なんとかたどり着きました。

丸野公園は四国カルストの7合目付近にあり、鍾乳石が多数存在します。
この鍾乳石は、12万~1万1千年前に起こった浸食や地割れ等が原因でこの地にあった鍾乳洞が破壊され、その中で見られるはずだった鍾乳石群が地上に露出した状態で残っており、こういった形は世界的にも珍しいとのことです。




今回、丸野公園へ一緒に行ったメンバーも様々な鍾乳石を見て感嘆の声を上げていました。
カーテンと呼ばれる薄い板状の鍾乳石の前では、メンバー全員がカメラを構えて撮影をしていました。



公園内では6時間以上すごす長旅となりましたが、疲れ以上に驚きと感動がありました。
今回の旅でも新しい発見が出来たので、次にこの公園に訪れた時には、また違った楽しみがありそうです!
注意:公園内全体を通して足場の悪い箇所が多いので、健脚な方でも案内人がいない場合はお勧めできません。


(小)


地域の道に楽しみを

2015年06月16日

皆様こんにちは!
またまた紫陽花に関する話題になってしまいますが、どうしてもご紹介させていただきたいので、お付き合いの程、よろしくお願いします!

紫陽花と言えばこの時期、至る所で町おこしの主役になっている花の一つですよね。
梅雨の晴れ間をねらって紫陽花祭りをするところも結構たくさんあります。
梼原町内でも各地で紫陽花が植えられており、毎日少しずつ咲いていくのを見るのが僕の楽しみになっています。

そのうち、今回は井の谷地域へとつながる道沿いに咲く紫陽花をご紹介したいと思います。
井の谷地域は国道440号から町道 井の谷線を入ったところにある小さな集落です。この集落に住む中越 甫(なかごし はじめ)さんもこの道をよく利用する住民の一人ですが、植林に囲まれたこの道を「行き来するのに通っても楽しみがない。」と花木として育てている紫陽花を10年前から道のわきに植え始めました。


井の谷線入り口付近の紫陽花


毎年3月頃から奥さんと2人で約100本ずつ植え、最近やっと井の谷地域の入口まで紫陽花を植え終わったそうです。
植え始めのころは雑草と間違えられ刈り飛ばされたり、珍しい品種の紫陽花を植えれば、盗られてしまったりと苦労を重ねてこられました。


今年植えた紫陽花も花が咲いています


年月が過ぎ、紫陽花が育ってきて、地域の方々からも「こういうことを他にしてくれる人もいないのでとてもうれしい」や「やっぱり花が咲いたらえいねぇ」などの声も聞かれるようになりました。


とても仲の良いお二人です


甫さんは「これからも、色とりどりの紫陽花を植えて、将来、あの道を“井の谷 紫陽花街道”と言われるくらいにしたい」と意気込みを語られていました。
甫さん御夫婦と別れ、未来の“井の谷 紫陽花街道”を想像しながら車を走らせることにしました。
梼原といえばココの紫陽花と言われるような素敵な名所になってくれたらいいですね!

(小)


おいしいみどり

2015年06月15日



松原地区 久保谷(くぼたに)部落にて。

中山間地域の梼原町では、平野部のように広大な田畑の面積がとれません。
それでも、山あいのちょっとしたスペースを有効活用して、さまざまな品種の作物を収穫することができます。

こちらのお宅でも、限られた畑地でにんじん・ほうれん草・玉ねぎ・そら豆・じゃが芋・トマト・かぼちゃ・生姜・こんにゃく芋・レタス・とうもろこし…と数えきれないほどの野菜を育てています。

写真はにんじんの葉。
青々とした繊細な葉がとても美しく、思わず手でわさわさーっとなでまわしてみたり……楽しい。
もちろん、食べてもおいしい。
ゆすはらではよくかき揚げに使われます。

私がよほど物欲しそうな顔をしていたのか、帰り際にたくさんの野菜を持たせてくれました。
今夜も、おいしいゆすはらを味わいたいと思います。合掌。


(かき)